責任の所在めちゃくちゃ! 50人の列に並んだらノーチェックでスタジアムに通された
大会編④
ボンジーア!(こんにちは!)
ボクがカタールに来てから1カ月が経とうとしている。ここまでの日々をひと言で言い表すなら「ストレス」だ。試合は面白いし、世界のサッカークレージーが一堂に会しているのも美しい光景だ。ただ、大会運営が本当にひどい。
サポーターが困っている話はいろいろ伝わっているけど、ボクたち記者もかなり苦労している。ネットがつながらない、配布物が来ない、記者証が認識されない。まぁ~こんなトラブルはW杯ではよくあることだけど、ここの問題は「責任の所在が分からない」ことだ。
周りにいるのは外国人ボランティアばかり。前も言ったように、何を聞いてもほとんど「アイドンノー」と返ってくるんだ。責任者に聞きたくても、誰に言ったらいいのか分からない。
今回のW杯はFIFAとカタール政府の他にシュプリームコミッティーとQ22という4つの団体が運営している。それぞれが別々の役割を担っているので、クレームを入れても、「それはウチの管轄ではありません」となる。何かあるたびに責任者を捜して走り回ることに疲れ果ててしまった。