かつては半年待ち 「東大式人間ドック」はリピート率8割超
加えて、医師への「後日相談」(原則1回、15分)や管理栄養士による「栄養相談」も無料で行っている。
また、リピーターが多いことから、その蓄積した受診者データを今後の研究に役立たせることも同センターの役割のひとつという。たとえば10年後に発症したがんの兆候が過去のデータの中に隠れている可能性がある。大規模データを比較・解析することで、まだ知られていない病気の予測因子を発見できるかもしれないのだ。
「オプションの脳血管ドックも人気が高く、受診者の2割くらいが希望されます。この脳MRIの画像データを数値化して体の病気予想につなげる研究が、理化学研究所や他の医療機関との共同研究の形で進んでいます」
▽1997年東京大学医学部卒。亀田総合病院、東京大学医科学研究所を経て東京大学医学部付属病院・消化器内科。16年医局長、18年から准教授(予防医学センター長兼務)〈所属学会〉日本消化器病学会、日本癌学会、日本消化器がん検診学会など。