小学生時代からの「凝り」が突然…岩佐まりさん難病を語る
私は母を励まし続けました。そして母も苦しみの中から立ち直って、今まで一緒に歩いてきたのです。
それを振り返ると、「今ここで落ち込んでいたらダメだ。私も母のように立ち直らなければいけない」と思えたんです。
母がこの15年間、ちゃんと背中を見せてくれていたんですね。その母の背中が、今の私を支えています。
自分が病気になって学んだことは、「無理をしない」ということ。それまでは頑張って無理をしていました。重い物も持つ、駅までは歩く、料理もちゃんと作る、できる限り自分でやることを自分に強いていました。でも、最近は重い物を極力持たない、駅までタクシーもよし、市販のお総菜でもよしと、自分に優しくなりました。
自分がこの病気になったことには何か使命があると思っています。母が若くして認知症になったのも絶対に何か意味があると思ってきましたし、その介護生活を公表したことで、同じように介護をされている多くの方々の共感を得られたことを考えても、病気を伝える使命が私にはあるんだろうと思います。まだ、自分の病気についての講演依頼は一度もないんですけどね(笑い)。