子供とその親世代のコロナ感染が急増する今こそ学校を再開し議論を 公衆衛生の専門医が提言
では、なぜ感染爆発が起きたのか? 感染経路を断つ努力がコロナ慣れで以前よりなされなくなったうえ、酷暑でクーラーが多く使われたことと関係があるのではないか、と岩室医師は言う。
「感染者から吐き出されるウイルスを含む飛沫やエアロゾルは、乾燥した空気の中ではウイルスの周囲の水蒸気が飛ばされた飛沫核となりより長く漂います。つまり、空気を乾燥させるクーラーを使う夏は、より空気を外に排出することを意識した換気・排気に気をつけなければならなかった。なのにそれが徹底されてなかった。いま必要なのはもう一度正しい感染対策とは何か、それをどう伝えるかを考え、それを皆で共有することです」
そのためには厚労省や一部の専門家だけに任せるのではなく、国家レベルのプロジェクトチームで討議し、伝える努力をすることではないか。