年初来高値更新でいよいよ近づく株価4万円時代! 「失われた30年」のからの脱却なるか
日経平均は4万円に向けて動き出しているように思えます。
先週20日、バブル崩壊後の最高値となる3万3853円をつけました。約33年ぶりの高値水準です。
その後は利益確定売りなどに押され、上値の重い展開となりましたが、日本経済は「失われた30年の脱却」の時期に入ったのは確かでしょう。
株式市場は日本経済の回復を先取りしているといえます。株価を押し上げる原動力は企業の稼ぐ力。実際、日経新聞をはじめ大手調査機関の業績予想を見ると、今期(2024年3月期)は2~3割増益を見込んでいます。これは過去最高水準です。
株価水準を知る手法の一つにPER(株価収益率)があります。現在、日経平均の予想PERは15倍弱。PERは「1株当たりの純利益(EPS)が株価の何倍か」を表します。株価が割安か、それとも割高かを計る指標として投資家は活用しています。
日経平均を1つの企業に見立てた場合、EPSは2250円ほど。9月末から10%近く切り上がりました。日経平均のPERは約15倍にとどまっていますが、欧米の予想PERは20倍を超えています。PERだけを見れば、日本株はいまだ割安水準。為替市場では円安が継続していますし、外国勢は日本市場に参入しやすい状況といえます。