大阪・道頓堀「金龍ラーメン」の“しっぽ”撤去…立体看板制作者の口癖は「目立ってナンボ」

公開日: 更新日:

「仕方がない。心の中で泣きながら切った」──。

 隣接する土地所有者との間で、立体看板の龍の“尾の部分”がはみ出していることが訴訟となっていた大阪・道頓堀の「金龍ラーメン」。撤去の司法判断を受け、道頓堀のシンボル的な存在だった龍のしっぽが23日未明、制作者である中村雅英さんの手によって切断された。

■2代目が明かした切断までの経緯

 取材に駆け付けたメディアに対し、冒頭のように語った中村さんだが、「現場にいたらわかりますが、(父親は)笑いながら言うてましたよ」と言うのは、立体造形看板制作会社「ポップ工芸」2代目社長の中村健一郎氏。切断までの経緯を明かす。

「もともとウチは平面看板を制作する会社やったんですが、今から約30年以上前に取引先から“金龍さんの立体看板を作ってくれ”って頼まれた。ですが、父親は立体看板を作ったことがなかったので、材料の選定にはじまり、相当苦労したと聞いています」

 しかし、のちに道頓堀のシンボル的存在となる龍の看板を作ったことで「ウチのも作ってくれ」と徐々に依頼が舞い込むようになり、今では、「道頓堀の立体看板の7、8割はウチが作っています」と健一郎氏が続ける。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動