統率力で引っぱる遠藤航が断言「選手層が厚くなった日本は総力戦で挑める」
そんな時期に(ベルギー1部の)シントトロイデンへ行って、1年後にシュツットガルトに移ったけど、自分が思い描いたカタールW杯に出る、という目標を達成しつつあるのはうれしい。でもまだ試合に出たわけじゃないし、結果を残したわけじゃない。ここからが本番です」
遠藤は9月17日のフランクフルト戦後、こう言って気を引き締めた。
直後のドイツ遠征2連戦では米国戦に先発。守田英正(スポルティング・リスボン)とのボランチコンビは異彩を放った。エクアドル戦にも途中出場し、田中碧(デュッセルドルフ)と組んでチームをしっかり引き締め、安心感を与えた。
■卓越した自己解決能力
「前からプレスに行く時は、2ボランチの方が迷いがないのかな。モリへの信頼もありますし。シュツットガルトでデュエル勝利数1位という良さを代表でもより出していければいいと思っています」と本人も4-2-3-1の布陣に対して自信を深めた様子である。
とはいえ、遠藤は守田のみならず、誰と組んでもスムーズにプレーできる選手。ボランチが2枚から3枚になっても動じない。これこそが湘南時代の恩師・曺貴裁監督の言う「卓越した自己解決能力の高さ」なのだ。