「DNAワクチン」はどのように作られる?効果は期待できる?
過去に一度、阪大の研究グループがBCGでDNAワクチンを手掛けたが、失敗に終わっている。
「ザイコブDのワクチン効果を考えると、日本政府が今後DNAワクチンに資金を投入するのはカネの無駄遣いではないかと思っています。mRNAワクチンなどよりも効果がはるかに低いからです」
【Q】来春、「KMバイオロジクス」の不活化ワクチンの承認申請が予定されている。期待度は?
【A】「私は3回目にブーストとして使用するのならば、KMバイオロジクスなどの『不活化ワクチン』でも十分効果が期待されると思っています。ただし、これから作製するなら、デルタ株を含む変異株など2種類ほどのウイルスを入れ込んだモノを作るべき。インフルエンザのワクチンがその年に流行する3~4株を予想して作るのと同じで、複数の不活化ウイルスを混合させる必要があると思います。作製は簡単で、すでに中国は約4~6カ月間で作り、外交のひとつの手段として海外に輸出しています。異なる変異株を2種以上入れた混合型の不活化ワクチンを作製すれば、現在のmRNAを3回使うよりも有益だと思います」