カルダモン焼酎のソーダ割りでインド宮廷料理を食す
インド宮廷料理「マシャール」(東京・大森)で、インド宮廷料理の達人モハマド・フセイン氏の特別メニューをいただいた。
軟らかくした羊脚肉をタンドール窯で焼いた「マトンラーン」、ピーマンに野菜やナッツを詰めてタンドール窯で焼いた「タンドリーシムラミルチ」、カシューナッツをベースに9種類の野菜・豆・ナッツで作ったカレー「ナブラタンコルマ」など、フセイン・シェフの渾身の料理がずらり。シェフとやりとりしてメニューを決めてくれた幹事さんのおかげで、大満足の一夜だった。
プロ中のプロの料理を再現することは当然ながらできないが、家でもやってみたいと思ったのが、「カルダモン焼酎」のソーダ割り。スパイスのカルダモンのいい香りが食欲をそそるし、カルダモンを使うインド料理にばっちり合う。
カルダモンはカレー粉の主原料のひとつ。スパイスの女王とも呼ばれていて、紅茶に入れたりもする。インドでは薬にも用いられ、伝統医療「アーユルベーダ」では、安全な消化促進剤とされているとか。カルダモンの成分「テルピニルアセテート」が胆汁の分泌を助け、胃もたれを改善するそうだ。なお、日本でも明治時代から、食欲を促す薬の原料として利用されてきたという。
調べてみると、カルダモン焼酎は、そういった商品が売られているらしい。スーパーでカルダモンのホールを買ってきて、自分で焼酎に漬け込むのも良さげ。ただし、自家製漬け込み酒を造る際には、酒税法でさまざまな決まり事があるので、そちらの確認が必須。 (和)