ベテラン岡崎慎司は格下オイペンに敗戦後「森保監督から信頼を得られるようにやるしか…」と
10月3日は今回の欧州取材のラストデー。吉田麻也のシャルケ、上田綺世のセルクル・ブルージュなども選択肢にあったが、やはり日本人選手5人が所属するシントトロイデンを見ておかなければいけない、とベルギー行きを決断。3年ぶりに香川真司と岡崎慎司のプレーを生で見た。
岡崎、シュミット・ダニエル、橋岡大樹が先発し、香川が後半から途中出場する中、彼らはシュート22本を放つ猛攻を見せたが、格下・オイペンにカウンターを一発を決められ、0-1の敗戦。苦い結末を強いられた。
■香川はベンチスタートだった
同日朝、2週間過ごしたドイツを離れ、ベルギーへ移動した。早朝のデュッセルドルフは土砂降りの雨で大荷物を引く身としては大変だったが、無事にバスに乗り込み、1時間半足らずで経由地のマーストリヒトに到着。ここは非常に美しい都市で、聖セルファース大聖堂という世界遺産があるのだが、雨で荷物がある状態だとウロウロできない。
カフェでの作業に切り替え、2本目のバスでハッセルトに向かい、そこから電車で約15分乗って、目的地のシントトロイデンに着いた。
ここには2017年に一度訪れたことがあるのだが、その時は市街地の広場には行けなかった。そこで今回は足を運び、カジュアルなカフェに入って名物のムール貝入りのスープを食べた。ベルギーのムール貝はバケツに入ったものを豪快に食べるのが定番だが、値段が高い様子。値上げラッシュは日本だけではないのだ。
試合は午後9時キックオフ。スタジアムのスタイエンに午後8時前に到着し、配布されたメンバー表を見ると、岡崎、シュミット、橋岡は先発で、香川はサブだった。
「ホラーバッハ監督は9月17日のズルテ・ワレゲム戦から守備的な中盤の構成で戦っていて、香川は控えに回っている。僕らもドルトムントやマンチェスターUにいた彼には大いに期待してるけど、現状には満足できない。もっと活躍してほしい」と地元・リンブルフ州の新聞「ヘア・ベラング・ファン・リンブルフ」のエリアス・ディゲースト記者は言う。それが指揮官の評価なのだろう。