ブラジル20年ぶりW杯Vは「ネイマール依存」から脱却できるかがポイントだ
大会編③
ボンジーア!(こんにちは!)
最終戦を待たずして、我がブラジルは決勝トーナメント進出を決めた。ただ、1-0のスイス戦はイライラしたね。こう言っちゃ悪いけど、凡庸なチーム相手になかなか点が取れなかった。
ビニシウスはシュートを4度失敗し、ボールを5度奪われた。セルビア戦のリシャルリソンのゴラッソ(超絶ゴール)に続き、カゼミロのゴールも見事だったけど、世界中の人々はブラジル選手がピッチに立った瞬間からスペクタクルなプレーを待っているからね。
ジャーナリストは特定のチームを応援しちゃいけない。いや、応援しても態度に表しちゃいけない。だからボクはかなり抑えたつもり。でも、隣にいた中国人記者は後半、席を移動しちゃった。机を叩いたり、悪態をついただけなのにね(笑)。他のブラジル人記者なんてもっとすごかったよ。あまりのフラストレーションに、スタジアムを出た時は10歳も年を取った感じだったからね。
ブラジルは昨年の東京五輪で優勝して以降、イキのいい若手たちが台頭している。代表候補の層は厚く、同じレベルのチームを3つつくれるほど。多くの優秀な選手が生まれたことで、ネイマール依存症は完全に解消されたと信じていた。いつまでもメッシやC・ロナウドに頼るアルゼンチンやポルトガルとは違うってね。でもそれは早とちりだったようだ。