中国のお酒「白酒」をバイボールで飲むか、ストレートで飲むか
中国に旅行に行き始めた頃、ビールが飲めなかったのでもっぱら食事のときに飲んでいた酒は、白酒(バイジュウ)だった。雑穀の高粱(コーリャン)や小麦、ジャガイモなどさまざまな穀物を発酵させて造る蒸留酒だ。
日本では「中国の酒=紹興酒(黄酒)」だが、本場中国ではそうではなく、酒といえば白酒。50度くらいあるこの酒をストレートで飲む。旅行中なので当然昼間から酒を飲むわけだが、この度数の高い酒をストレートでクイクイ飲んでいると、酔っぱらって午後は使いものにならない。夜は夜で早々に酔っぱらう。翌日ひどい二日酔いで、そこにまた白酒を流し込む、といったこともあった。
先日、日刊ゲンダイが5月2日に発行するGW特別号の取材で、とあるバーで白酒を飲んだ。日本ならではの飲み方として提案されたのが、ハイボールならぬ、バイボール。白酒を炭酸水で割ったもので、フルーティーな香りはそのままに、度数が抑えられて飲みやすい。
酒好きの身には物足りなさがややあるものの、「白酒=ひどく酔っぱらう酒」という認識を持っている人には、その思い込みをとっぱらうためにいいかもしれない。