著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

LOH症候群 ストレスが男性ホルモンの減少に拍車をかける

公開日: 更新日:

 ところが男性のテストステロンを急激に減少させてしまう要因があります。その代表的なものが「ストレス」です。テストステロンは、脳の視床下部から分泌される性腺刺激ホルモンの働きによって精巣で作られますが、継続したストレスによって副腎からコルチゾールが大量に分泌されると、性腺刺激ホルモンの作用が抑制されます。そのためストレスの多い50~60代の発症が多く、症状の出現にも個人差があるのです。

 LOH症候群の症状には、先に挙げた下半身の症状の他に「疲労感」「筋力低下」「ほてり」「発汗」「頭痛」「目まい」「耳鳴り」などの身体症状、「不安」「イライラ」「不眠」「記憶力や集中力の低下」「抑うつ」などの精神症状も起こります。

 テストステロンの低下は血液検査で調べることができ、血中遊離テストステロンが「8.5pg/ミリリットル以下」だと治療対象になります。治療は、テストステロン補充療法(注射)や漢方薬の処方が行われます。

 また、筋肉を使うことでテストステロンが増えるので、適度な運動も大切です。食事では「ニンニク」「タマネギ」「ニラ」などのネギ類、「山いも」や「おくら」などのネバネバ食品が男性ホルモンを増やすといわれます。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋