福岡で新鮮なサバ三昧 皮を炙ったへしこは口の中で脂が広がる

公開日: 更新日:

 九州、福岡でサバの刺し身を食べた。行った店では、刺し身そのまま、刺し身を熟成させ炙(あぶ)ったもの、刺し身を特製のゴマダレに漬けたものと3種類あり、記者は1人客だったため、3種を盛り合わせてくれた。加えて、サバのへしこ(ぬか漬け)も注文。へしこも皮を炙っており、福井で食べたへしこと違って、しっとり生っぽい。

 大阪府南部にある和泉市出身の記者の実家では、正月にはサバを1匹、丸ごと焼いて食べる。新鮮で立派なサバはなかなか手に入らないので、魚屋に早々にお願いしておき、購入する。両親、弟、そして飼い犬が健在だった時は、家族(犬含む)5人分、5匹のサバの塩焼きを食べた。

 流れは、こうだ。各自(犬除く)、大根おろしを盛った器と白ご飯の茶碗を目の前に置く。サバは、大きすぎて魚焼きグリルに入らないので、ガスオーブンで焼く。記者と弟が見守る中、魚が大好きで魚の食べ方が家族一美しい父親が焼きあがったサバをほぐす。熱々のそれに大根おろしをたっぷりからめ、ご飯の上にのっけて食べる。あぁ、思い出しただけでツバが湧く。


 福岡のサバの刺し身たちは、初めて食べる味だった。コリコリした弾力。特に感激したのは、炙りサバやへしこ。皮が熱せられているので、ぶわーっと口の中に脂が広がる感じ。福岡の地酒をお燗にしてもらった。間違いない相性だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し