福岡で新鮮なサバ三昧 皮を炙ったへしこは口の中で脂が広がる
九州、福岡でサバの刺し身を食べた。行った店では、刺し身そのまま、刺し身を熟成させ炙(あぶ)ったもの、刺し身を特製のゴマダレに漬けたものと3種類あり、記者は1人客だったため、3種を盛り合わせてくれた。加えて、サバのへしこ(ぬか漬け)も注文。へしこも皮を炙っており、福井で食べたへしこと違って、しっとり生っぽい。
大阪府南部にある和泉市出身の記者の実家では、正月にはサバを1匹、丸ごと焼いて食べる。新鮮で立派なサバはなかなか手に入らないので、魚屋に早々にお願いしておき、購入する。両親、弟、そして飼い犬が健在だった時は、家族(犬含む)5人分、5匹のサバの塩焼きを食べた。
流れは、こうだ。各自(犬除く)、大根おろしを盛った器と白ご飯の茶碗を目の前に置く。サバは、大きすぎて魚焼きグリルに入らないので、ガスオーブンで焼く。記者と弟が見守る中、魚が大好きで魚の食べ方が家族一美しい父親が焼きあがったサバをほぐす。熱々のそれに大根おろしをたっぷりからめ、ご飯の上にのっけて食べる。あぁ、思い出しただけでツバが湧く。
福岡のサバの刺し身たちは、初めて食べる味だった。コリコリした弾力。特に感激したのは、炙りサバやへしこ。皮が熱せられているので、ぶわーっと口の中に脂が広がる感じ。福岡の地酒をお燗にしてもらった。間違いない相性だった。