どうする? 京葉線の通勤快速問題…喜勢陽一氏がJR東日本新社長に就任早々直面
JR東日本は1月17日、取締役会を開き、4月1日付で深沢祐二社長が代表権のない会長に就き、後任社長に喜勢陽一副社長が昇格する人事を発表した。また、冨田哲郎取締役会長は相談役に退く。
社長に就任する喜勢氏は平成元年に入社し、現在59歳。民営化後に入社した社員がJR東日本の社長に就任するのは初めてとなる。
喜勢氏は人事部長や総合企画本部長を歴任し、鉄道以外の事業の強化などを掲げた経営ビジョンの策定を進めたほか、現在は東京・港区の「高輪ゲートウェイ駅」周辺の再開発などを担当している。「喜勢氏は早くから次期社長の呼び声が高かったエース級の人材」(メガバンク幹部)とされる。
喜勢氏は就任会見で、「新型コロナの感染拡大を経て、お客さまの価値観が変わっている。人口減少で厳しい事業環境が続く中、社員と一緒に会社の事業構造を変革し、レベルアップさせていく」と述べた。
新社長となる喜勢氏が就任早々に直面するのが、ドル箱の首都圏、JR京葉線(東京-蘇我)での通勤快速問題だ。